日々の嘆き

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CB125T 暖気時間短縮に関する考察(1)

緒言
 ホンダCB125T(以下ちびT)は初爆に至までという意味においての始動性は良好であるが、始動後暖気終了までに掛かる時間が長く、特に完全冷間時からの初回起動時には許容し難い程長時間の暖気を必要とする。これはハーフチョークでの走行暖気を可能にするまでに10分程度のフルあるいはハーフチョークでの静置暖気を必要とし、にもかかわらず走行暖気中にシビアなチョーク操作を要求し且つ低回転域におけるスロットルレスポンスの悪化や、チョーク操作によるアイドルアップを原因とするエンジンブレーキの不足が発生する。
 ちびTのエンジンは1,500rpm程度のアイドリング時は静粛であるがフルチョーク暖気時に到達する5,000rpm付近にあっては高音域の騒音を発する。このため長時間の暖気でご近所さんにDQN認定を受ける、また騒音問題以外にも走行暖気を済ませて本調子になる頃には目的地のブックスいとうに到着してしまうなどの問題も発生する。
 本稿ではちびTの暖気時間を短縮するために、まず起動時間を長くしている構造的原因を探る。

実態の把握
 ちびTの起動にあってはまずフルチョークにてエンジンを始動する。その後エンジン回転を高く保ち機関部全体を暖気する。温まるに従い要求するチョーク閉鎖度は少なくなるが、少なすぎるとアイドリングは維持できるもののスロットル開時にストールを起こす。実際の暖気時間は外気温に依存すると思われるが15度以上でもフルチョークで最低数分、その後チョークを調節しつつ5分程度静置暖気したのち半チョークでの暖機運転に移ることが可能になる。この暖気走行もおおむね数分要するため、暖気におおよそ10分?15分を要することになる。
 このときの機関部の温度であるが、シリンダーヘッド排気ポート側は始動直後1分以内には温まり始め、5分以内には素手で触るのが困難な温度に達する。しかし多くの場合この段階では暖気は全く終了していない。このことからちびTはインテークポート以前の温度が上がりにくい、またインテークポート以前の温度が低いことの影響を受けやすいエンジンと考えることができる。

検証
 暖気時間がインテークポート以前の温度に依存することを実証するため、吸気系各部を外部から予熱して暖気時間に与える影響を確認した。具体的な方法としてはインテークパイプに温風を吹きつけた。このときインレットパイプ外面の温度とシリンダーヘッド放熱フィン排気側の温度を同時に計測し、シリンダー温度が低い状態かつインレットパイプを温めた場合での始動性であることを確認した。

実施日時
2009年12月19日 18時30分頃 気温摂氏8度(以下温度はすべて摂氏)

実施場所
東京都日野市

結果
 右インレットパイプに貼り付けた電子温度計が40度を計測するまで温風を集中的に吹きつけ、その後20度台を維持するように左右を切り替えつつ温風を5分程度吹き付けた。左右切り替えたのは温度計センサーとドライヤーが一個しかないため。この時のシリンダーヘッド放熱フィンの温度は10度以下であった。
 この状態でフルチョークにてエンジンを始動。チョークなしでの始動は不可であった。半チョークでの始動は忘れたので行わなかった。
 そのままフルチョークで5,000rpmを維持したまま暖気を続けた。この間もインレットパイプ外面への加熱は継続した。
 約1分後チョークを半チョーク位置にしてブリッピングを行ったところ無理なく行うことが可能であった。チョークなし状態にするとアイドリングは維持したもののブリッピングはできなかった。この時点でのシリンダーヘッド放熱フィン温度は23度であった。

考察
 インレットパイプの予熱は暖気時間の短縮に明らかに寄与するものと考えられる。今回の検証程度までインレットパイプを予熱すれば気温10度以下でも数分で暖気走行に移行することが可能であると言えよう。但し結果の通りこの時点ではまだシリンダーが十分に熱を持たないため継続的にインレットパイプに与熱する必要がある。また本稿では機関部全体の包括的暖機運転には着目しいないためインレットパイプ余熱により静置暖気時間を短縮することができたとしてもその後の走行暖気が不要になるものではない。さらにインレットパイプ予熱自体の有効性も客観的に検証していく必要がある。更なる実験については別稿によるものとしたい。


それはそうと



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  1. 2009/12/19(土) 20:46:44|
  2. ホンダ CB125T
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  4. | コメント:1
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コメント

さすが理工系ですな。

断熱材の使用と何らかのヒーターの併用が効果的であろうと推察され、かつ外気からの遮熱を目的としたカバー類の設置も有効であろうと思われる。簡易的には外気を導入するダクトと排気管より加熱する簡易熱交換器が現実的な方策と思える。かつて降雪環境下での使用を目的とした同様の機構がが本田技研工業製の郵政省向け特装2輪車において装備されていたこともあった。

ただし我が国の気候の特徴である「高温多湿」の環境下でのでの使用に対しての考慮も必要であろう。
  1. 2009/12/20(日) 00:48:54 |
  2. URL |
  3. chanch #mQop/nM.
  4. [ 編集]

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